これと同様に成田(1987)
はChicagoUrbanLeague(1977)による評価を紹介しており,その要点は,
第1に,シカゴの住宅市場は黒人市場と白人市場に二分されており,両市場間
には自由な住宅の移転が存在しないこと,第2に黒人に持家購入の能力があっ
ても,差別によって持家の供給が制限されていること,第3に両人種間の住宅
の移転は,所得の高い白人から所得の低い黒人への移転ではなく,所得の低い
白人から所得の高い黒人への移転であることなどの,差別的住宅市場に起因す
る点にあるとした。さらに,上記の住宅市場の二重性を支えるメカニズムとし
て家主組合や不動産業者,金融機関などによるものとともに,公的セクターに
おける人種による空間的隔離が説明されている。またミュース(Muth;
1961)も,シカゴ南側の住宅価格の調査から黒人の住宅市場が黒人にとって不
利な状況であることを明らかにした。

その他の不動産、リフォームに関する知識や情報は、家 高く売る ←こちらからどうぞ。

このような都市内部地域における社会・経済的階層に基づくセグリゲーショ
ンについて,植木(1993)は都市社会学の立場からウォーラースタイン(Wallerstein)
による「世界都市」における労働需要の再編の一環としてとらえ,
高度情報サービス産業,最先端産業が「『世界都市』固有の社会的・経済的二
極分化が進行しつつある」(p.293)とし,この産業において顕著なのは,「一
方で高度な専門職・高所得者層の増大であり,他方で低賃金・単純労働,パー
トタイム,(中略)の激増である」(p.293)としている。

DY062_L